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2000/10/01追記
2000/10/05追記

カニエHedgehog-238M vs Alpha PEP66 


1. よく冷えると噂のカニエHedgehog(ヘッジホッグ)をGET
あちこちのページで、よく冷えると噂のカニエHedgehog-238MforSocket370・SocketAを入手したので、AlpahPEP66クーラーと温度比較をしてみました。
実験結果では、Hedgehog-238Mが約2℃程度よく冷える結果となりました。
通常の使用では、ケースに吸気・排気FANを取り付け、CPUクーラーを取り付ける形となりますが、今回の実験環境は、どちらもサイドファン吹き付け方式のため、通常の環境と違うと思いますが参考になれば幸いです。
温度比較に関してはカニエに軍配が上がりました。
今まで掲載していた温度変化のグラフはモニターのVGAコネクタを壊したので取れていません。モニターの修理ができたら、サイドFANのフードの改良と併せレポートする予定です。

2.実験システムの概要
マザーボード:EPOX EP-BX7+
CPU:Coppermine Celeron533A 
OS:Windows95
空冷:ケースの側板に11.5cmの穴をあけ12センチFANを取り付け、ヒートシンクに吹き付け空冷
HDD:IDE 5G
VGA:3DForce B-32 Plus AGP4X
2000年9月22日 室温26.8度

3.クーラーを取り付けた写真



カニエHedgehog-238M
取り付けはクリップの方向に注意


ALPHA PEP66T

カニエクーラーHedgehogのつくりは大変よく考えられていて感心します。構造はベースの銅板に溝を切って、プレスで打ち抜いたフィンを圧接(圧着)しています。
製造工程から考えればロー付けに比べ大幅なコストダウンとなりますが、熱伝導率の低下が気になるところです。しかし今回のPEP66との比較から見ると、熱はよく伝わっているようです。
ヒートシンクを固定するクリップはCPUコアの真上を押さえるよう設計されており、取り付け時には向きに注意が必要です。また、外周熱伝導板はない方がCPUコアと密着すると思います。

4.カニエvsアルファーの温度比較

カニエvsアルファー

533MHZ(Vcore1.5v) 238M 238M 238M PEP66 PEP66 PEP66
CPU負荷 無負荷 PI Heat 無負荷 PI Heat
室温(ETM2000) 26.8 26.8 26.8 26.8 26.8 26.8
ケース内温度(ETM2000) 26.0 26.0 26.4 26.3 26.3 26.4
CPU温度(付属モニターソフト) 27 32 33 29 34 36
System温度(付属モニターソフト) 28 28 29 29 29 29
CPU温度(METEX4660A温度変換) 27.8 32.4 33.4 28.5 34.4 36.1
ケース温度とCPU(METEX)の温度差 1.8 6.4 7.0 2.2 8.1 9.7

カニエvsアルファー

923MHZ(Vcore1.65v) 238M 238M 238M PEP66 PEP66 PEP66
CPU負荷 無負荷 PI Heat 無負荷 PI Heat
室温(ETM2000) 26.8 26.8 26.8 26.8 26.8 26.8
ケース内温度(ETM2000) 26.3 26.7 26.8 26.4 26.5 26.8
CPU温度(付属モニターソフト) 27 35 40 29 37 41
System温度(付属モニターソフト) 28 29 30 29 29 29
CPU温度(METEX4660A温度変換) 27.8 36.0 41.3 29.1 38.4 42.3
ケース温度とCPU(METEX)の温度差 1.5 9.3 14.5 2.7 11.9 15.5

コメント
無負荷時のCPU温度が低いのはRainを使用しているためです。このシステムで、使用しない場合は4〜5℃高くなります。
付属モニターソフトは小数点以下の表示はありません。
室温とケース内温度に差があるのは温度計の誤差です。
この表から考察すると、カニエHedgehog(ヘッジホッグ)の方がよく冷えています。
ケース内温度とCPU温度(METEX電圧測定)の差では、533MHZに比べ923MHZの方は温度差にばらつきがあります。
このあたりの検証がもう少し必要と考えています。


2000/10/01追記

1.サイドFANフードの改造
 サイドFANは120ミリ角、クーラーは約60ミリ角なのでサイドFANのフードをもう少し絞り込んで、風を強烈に当てるとよく冷えるのではないかと思い、フードの形状を改造しました。
結果的には、無負荷時の温度ではあまり差はありませんでした。絞ることによって、風量が低下するようです。
しかし、せっかく作ったのですから絞込みフードでカニエとアルファーの温度比較をしてみました。


前回製作のフード

改造フード


2.スーパーπによるカニエvsアルファーの温度比較
前回のレポートでは923MHZで、無負荷1.3℃、PI実行時2.4℃の差でしたが、今回の実験では、無負荷時1℃、PI実行時で3.3℃の差が出ました。
前回の実験と、室温・フード等の条件の違いはありますが、カニエHedgehog-238Mの方がよく冷えています。
特に負荷がかかった時の放熱が良いことがリアルタイム温度データから分かります。

今回の実験データ
室温:24.7℃(2000/9/30)
空冷:Panaflo120ミリ角、12V 0.35A、改造フード吸出し
FSB:115×8=923MHZ
Vcore:1.65V
CPU温度:CPUサーマルダイオード電圧の取り込み





〔閑話〕モニター修理
 話が前後しますが、9月の15日からの3連休にモニターのVGAコネクターを壊してしまいました。
 モニターのVGAを繋ぎ替えると、起動画面で赤または黄色になり、てっきりVGAコードコネクターの断線と思い、コネクターを切り裂いて見たら、ものすごい鉄板のシールドで、その鉄板をヤスリで切ってみたら、さらに樹脂で固めてあり、やむなく修理に出しました。線をハンダ付けすれば直せると、安易に思ったのが大間違いでした。
 VGAケーブルの交換と点検の技術料に2,1210円もかかってしまいました。トホホ・・・・・。4万円も出せば17インチの新品が買えるのに。でもこれは10万円のモニターだから直す価値はあると、自分い言い聞かせるのでありました。
 そのモニターが帰ってきたので、早速繋いで、コネクターをコキコキ触りながら起動してみたところ、PCがピーピーピーと音を立てて起動しなくなりました。青ざめて、もう一台のPCに繋ぎ換えるため、VGAコネクターに挿そうとするのですが後ろ側で良く見えず、はまりません。コネクターの天地が逆さまで、コネクターピンを曲げてしまいました。
 ピンを直すのに折らないようにと、ピンセットでつまんで直しました。いやー、もう、冷や汗ものでした。一瞬、「また修理行きかいな」といやな思いがよぎるのでした。何とか、直して差し込むと、もう一台のPCはなにごともなかったかのように立ち上がります。
 元のオーバークロック用のPCにさすと、ピーピーピーで立ち上がりません。VGAカードを抜いて差し替え、2回目に立ち上がりました。結局どこが悪かったのか?納得いかないままです。(後日談:結局VGAカードが壊れていました)
 リアルタイムの温度測定ができるようになったので、気を取り直して温度測定をしました。




2000/10/05追記

1.空冷で1ギガの世界に突入
カニエのクーラーと改造フードでかなり冷えるようになったので、オーバークロックの限界を探ってみました。
やったぜ!1ギガの世界に突入。
しかし、HDBENCHは通るものの、PIは952MHZ止まりでした。Vcoreを1.80Vにしても966MHZで完走できたりできなっかたりでした。

室温25.0℃

CPUクロック 944 952 966 973 980 987 995 1002 1009 1016
FSB 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127
Vcore 1.65 1.65 1.65 1.65 1.65 1.65 1.80 1.80 1.80 1.80
Windows95 ×
HDBENCH × × -
スーパーπ × × × × × × × -



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